初心者向けVPSスペック用語辞典
VPSプランのスペック表や初期設定で頻繁に登場する、難解な専門用語をイラスト記号と平易な言葉で分かりやすく解説します。
SSH (Secure Shell)
遠く離れた場所にあるVPSサーバーを手元のPCから安全にリモート操作するための通信方式です。
暗号化通信を用いているため、パスワードや実行コマンドが第三者に盗聴されるのを防ぎます。セキュリティを高めるために「パスワード」ではなく「鍵(秘密鍵と公開鍵のペア)」を使用した認証方式を設定するのが標準的です。
root権限 (ルート権限)
サーバーシステムにおける「最高管理者(スーパーユーザー)」の権限です。
レンタルサーバーでは提供されないことが多いですが、VPSではこのroot権限が完全に付与されます。これにより、任意のOS変更、パッケージ追加、セキュリティのポート変更などすべてを自由に行うことができますが、同時にすべての操作(誤消去コマンドなど)がシステムに即時反映される自己責任の権限でもあります。
DDoS攻撃 (ディードスコウゲキ)
複数の端末からターゲットのサーバーへ大量のアクセスを同時に送りつけ、過負荷でダウンさせるサイバー攻撃です。
ゲームサーバーや商用サイトなどで執拗に発生することがあり、対策として「DDoS防御(アンチDDoS)機能」が標準搭載されているVPSを選ぶことで、攻撃パケットを上流(ネットワーク段階)で自動遮断・検知し安定稼働させられます。
NVMe SSD (エヌブイエムイー エスエスディー)
従来のSATA接続SSDと比較して、データ転送速度が数倍〜10倍以上高速な次世代のストレージ規格です。
VPS上でのプログラム起動、ゲームのマップロード時間、WordPressでのデータベース読み書きといったディスクI/O速度が劇的に向上し、システムのラグや待機時間を極限まで削減できます。
KVM (Kernel-based Virtual Machine)
1台の強力な物理サーバーの中に、完全に独立した「仮想マシン」を複数作成する技術(仮想化方式)です。
各仮想マシンが自分専用のメモリやCPU資源を個別に確保するため、他のユーザーの過負荷影響(ノイズ)を受けにくく、極めて安定したVPSパフォーマンスを維持できるのが特長です。
スタートアップスクリプト
VPSを作成・デプロイする瞬間に、指定した初期設定やソフトウェアのインストールコマンドを自動で一括実行させるスクリプト機能です。
これを利用することで、新しく借りたサーバーを毎回手動で初期セットアップする必要がなくなり、何十台もの同一環境を素早く自動で量産できます。ConoHaやさくら、AWS等で広く採用されています。
日割り計算 (ヒワリケイサン)
月の途中で契約または解約した場合に、その月に実際に使用した日数分だけの料金を計算して支払う料金システムです。
国内VPSの多くは月途中に契約すると初月が日割りになったり、逆に月途中の解約時は日割りがなく満額請求になるなどプロバイダごとに仕様が異なります。時間課金対応のVPSでは、時間単位での請求になるため、自動的に実質的な日割り対応となります。